仮想通貨もアービトラージで理論上100%利益を出すことができます。
基本的に現物取引であり取引所間を移動できるからです。
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*アービトラージとは
裁定取引のことです。
同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)が生じた際に、
割高なほうを売り、割安なほうを買い、
その後、両者の価格差が縮小した時点で、
それぞれの反対売買を行うことで利益を獲得しようとする取引のこと。
(SMBC日光証券より)
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取引所間で取引価格が異なる理由は、
それぞれ各々の「オーダーブック」を使用しているためです。
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*オーダーブックとは
特定の金融商品の中での買い手と売り手の関心を、
記録するために使用する注文の一覧のことです。
オーダーブックは「板」とも呼ばれています。
オーダーブックを見れば買いたい人はいくらで買いたいのか、
売りたい人はいくらで売りたいのかという情報を知ることができます。
(Genx Notesより)
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(国内ビットコイン価格相場:2017年6月23日16:00)
・Ask=買値
・Bid=売値
ですのでもっとも安い買値の取引所で購入して、
もっとも高い売値の取引所で売却すれば差益が最大となります。
今回のビットコインのケースでは、
・Ask最安値=306,257円(QUOINEX)
・Bid最高値=307,420円(Zaif)
となり最高差益は1,163円/1BTCとなります。
(分かりやすくするために手数料とスプレッドは省略)
具体的な手続きの流れは以下です。
1.Ask最安値の取引所へ円をチャージする(銀行振込、クレジットカードなど)
2.Ask最安値の取引所で購入
3.Bid最高値の取引所へ仮想通貨を送金
4.Bid最高値の取引書で売却
この手続きでは送金によるタイムラグが発生します。
通常数秒〜数分で完了しますが、
混み合っている場合は数十分〜数時間になる場合もあり得ます。
その間に取引価格が変わる場合があるので、
より確実に取引をしたい場合は、
複数の取引所にあらかじめ円や仮想通貨を入れておいて、
価格差が生じたときにそれぞれの取引所で注文するのも有効だと思います。
仮想通貨はFXや株取引と比べてまだ参入者が少ないので、
アービトラージをやりやすいタイミングだと思います。
売買取引ではアービトラージが活発化すると、
取引所間の価格差を埋める動きに出てくるからです。
また専門でやっている人はbot(プログラム)を作り、
価格差を機械が常に監視して価格差が生まれた瞬間に注文をする
といった「自動化」を取り入れている人もいます。