イーサリアムはビットコインの次に時価総額が大きい仮想通貨です。
・イーサリアムの時価総額=約2兆3,500億円
・ビットコイン=約4兆4,000億円
(2017年6月2日時点)
仮想通貨全体の時価総額は約10兆円なので、
イーサリアムとビットコインで全体時価総額の約67.5%を占めています。
*価格遷移
2015年7月リリース
2016年1月1 ETH = 114 円
2016年2月1 ETH = 733 円
2016年3月1 ETH = 1,696 円(前年末比約16倍の上昇)
2016年12月1 ETH = 738 円(2016 年3月以来の安値)
2017年2月1 ETH = 1,198 円
2017年3月1 ETH = 6,746 円
2017年5月1 ETH = 29,126 円(半年間で40倍近くの上昇)
(リリースからのチャート推移@ビットフライヤー)
もう少し厳密にいいますと、
「イーサリアムプロジェクト」という計画・組織があり、
必要な技術として提供されているプラットフォームの総称がイーサリアムです。
(プラッットフォーム=アプリケーションやソフトウェアなど)
このプロジェクトで使用されている仮想通貨のことを、
イーサ(Ether:ETH)と呼びます。
最近では名前が普及していて、
通貨自体がイーサリアムと呼ばれる機会も増えていると思います。
*特徴と仕組み
ビットコインは、
1.P2P(分散管理システム)で通貨の取引履歴台帳を管理
2.ブロックチェーン技術で不正改ざんを防止
することで通貨の信頼性を保っています。
イーサリアムはこのビットコインの性質に加えて、
「スマートコントラクト」を実現しています。
*スマートコントラクトとは
契約の自動化です。
(賢い契約と呼ばれることもあります)
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(例)AさんがBさんから100円でアイスを買いました。
「従来の契約」
・AさんがBさんに100円を渡す
・BさんがAさんにアイスを渡す
そして改ざん悪用されないために、
署名、捺印、保証人などを取ります。
「賢い契約」(スマートコントラクト)
・AさんがBさんに100円を渡すと同時にBさんがAさんにアイスを渡す
ブロックチェーン技術は改ざんできないので、
署名、捺印、保証人なども不要になります。
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このように、
・従来の契約→人間が監視
・賢い契約→システムが強制的に契約を履行し、自動的に管理
という違いがあります。
現在はプロジェクトを拡大して、様々な取引に応用する動きに出ています。
*今後
イーサリアムの活用に共同で取り組む企業連合
「エンタープライズ・イーサリアム・アライアンス(EEA)」に、
トヨタ自動車の参加が決まりました。
(2017年5月)
この発表によって認知度も一層上がり、
イーサリアムの価値に大きな担保が加わったので、
引き続きの価格上昇と基盤の盤石化が進んでいくと多います。
現在ビットフライヤーやコインチェックなど、
主要取引所でも販売を受け付けているので購入することができます。