(国内販売所:コインチェックの通貨価格変動)
Augur(オーガー)はここ数日間の仮想通貨暴落の中、
一定期間「唯一」価格が上昇していたアルトコインです。
ギャンブルの公平化と保険業界に革命を起こす可能性を持っています。
ここ1年間で価格は約37倍(3ドル→110ドル)になっています。
通貨名 | Augur(オーガー) |
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単位 | REP |
公開日 | 2016年3月14日 |
最大供給量 | 11000000枚 |
時価総額 | 24位(2018年1月) |
基幹技術 | スマートコントラクト(イーサリアム) |
国内販売所 | コインチェック |
Augurの意味は「占い師」で通貨単位のREP(Reputation)は「評判」です。
(古代ローマの公職「アウグル」という占い師の名前が由来)
イーサリアムのスマートコントラクト(契約の自動化)を利用して、
群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)を生かした公平な予測市場を作るために開発されたプラットフォームであり、正確にはオーガーはプロジェクト名です。
(参考)スマートコントラクトとは
群衆の知恵(Wisdom of the Crowd)とは2004年にジェームズ・スロウィッキーが著書で提唱した概念です。
「専門家以外の多数決が専門家1人に勝る」ことを統計的に説明しました。
公平な予測市場とは「胴元のいないギャンブル」のような仕組みです。
オーガーを支払うことで誰でも予測市場を作成することができます。
現状では「3種類」の予測市場が作成できます。
1.バイナリー
「平昌冬季オリンピックで羽生結弦は優勝しますか?」
などの「はい」「いいえ」で答えられる質問です。
2.マルチチョイス
「平昌冬季オリンピックで優勝するのは誰か?」
などの複数の選択肢がある質問です。
3.スカラー
「今日の東京の気温は?」など一定範囲に収まる質問です。
そして予測が正しいかを公平に判断するために「レポーター」が存在します。
レポーターは予想に対し事実かどうかを判定して報告する義務があり、
「多数派」の判断をしたレポーターには報酬が与えられます。
逆に「少数派」の判断をしたレポーターはデポジットが没収されるので、
仕組み上多数派になるために公正な判定に努めます。
独立したレポーターが分散して事実を判定する「分散型事実認定」(Distributed Fact Stream)という方式が採用されていて、自動的に予測の判断が行われています。
予想市場の1つである賭博(カジノ、ブックメーカー、競馬、パチンコなど)では、胴元や仲介業者による取引操作は否定できない現状です。
この設定や配当を自動で分散的に行うことで不正がない取引が実現可能な上、
運営のコストカットや配当還元率の向上も期待できます。
また冒頭の「保険業界に革命を起こす」可能性としては、
現在の保険システムとオーガーの予測市場との高い類似性が理由です。
(保険システム)
・月額・年額保険料を支払い、保険に加入する
・病気やケガの判断は医者の診察結果
・保険会社が結果は正しいと判断すれば保険金がもらえる
(オーガーの未来予測)
・オーガーを支払い、予測市場に参加する
・病気やケガの判断は医者の診察結果
・予測市場が結果は正しいと判断すれば報酬がもらえる
このようにオーガーは「世界的インフラ」になる可能性も秘めています。
(医療や賭博は国の法律と既得権益がありますが)
まとめますとオーガーの特徴は以下です。
・ギャンブルのような仕組みで公平、公正な予測市場が作れる
・掛け金を払えば誰でも予測市場を作成できる
・レポーターは多数派の予想をすることで報酬がもらえる
・保健システムに取って代わる可能性がある
基幹技術の「スマートコントラクト」を実装するイーサリアムはこの1年で価格が約8倍になっているので、オーガーの技術面の進化も期待しています。
オーガーを売買できる国内販売所は「コインチェック」です。
国内取引所最多の13通貨を取り扱っていますので、
複数の通貨を保有して一括管理しやすいのでメインで使っています。